Philosophy・Message
理念・メッセージ
賛育会の理念
隣人愛の実践
~隣人を自分のように愛する~
賛育会憲章
- 賛育会は、すべての事業をキリスト教の精神に基づいて行う。
- 賛育会は、福祉社会の充実発展を目ざして、医療・福祉事業を推進する。
- 賛育会は、自立を原則とし、社会の情勢変化に対応し、積極的に必要とされる課題に取りくみ、これを遂行する。
理事長メッセージ
1844年に青少年の成長支援を願ってイギリスで世界最初のYMCAが誕生し、1880年に日本初の東京YMCAが、1888年に東大YMCAが各々設立されました。更にその30年後の1918年、賛育会は東大YMCAの数人の医学生たちによって妊婦乳児の相談救済を目指し創立されました。慈善事業的発想から始まった診療所活動は100年を経て国家の社会福祉政策の中に組み込まれて、国の方針と調和しつつ、地域の求める包括的な医療・介護・保育を提供しています。その具体的運営はYMCAの出身者と医療福祉・保育を志す職員によって実践されてきました。
賛育会の労働条件は最先端のものです。平均給与が相対的に高いのはもちろんのこと、年間休日数は130日以上、所定労働時間が1日7.5時間、月平均残業時間が約7時間などです。女性管理職割合43%、育児休業取得復帰率95.5%です。国際水準の労働環境・仕事とプライベートの両立を目指しているのです。
但し充実した労働環境・福利厚生は充実した経営の中でしか継続ができません。賛育会は新型コロナウィルス感染症被害の中で患者を受け入れるベッドを提供しました。新型コロナウィルス感染症が終息した今日、人々の求めるものを再検証し次の役割を探し、地域に支援することが求められるのです。介護と医療の融合、経営が困難といわれる小児科医療の充実などです。
これまでに賛育会で生まれた赤ちゃんは約34万人になります。少子化の危機が叫ばれる今日、新たに赤ちゃんのいのちを守るプロジェクトを開始しました。社会的弱者や私たちを必要としている方の喜びと悲しみに寄り添いながら、創立の精神である隣人愛の実践をしています。国の社会福祉のトップランナーとして国際組織の一端を担う賛育会で一緒に働きましょう。皆さま賛育会をどうぞよろしくお願いします。
社会福祉法人 賛育会 理事長
平野 昭宏