東京都地域周産期母子医療センター ・ 東京都指定二次救急医療機関(内科系・外科系・小児科)
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私たちは「隣人愛」の精神に基づいた医療・保健活動を行い地域社会に貢献します。
「咳エチケット」とは、厚労省がインフルエンザの感染拡大を防ぐため呼びかけはじめたものです。もともとアメリカで提唱されていたものですが、新型インフルエンザ対策の中で日本でも取り入れられるようになりました。
咳をするとき、手で口を覆うのは間違い!
咳の症状がある場合、最もオススメなのはマスクの装着。マスクがない場合はウイルスを飛散させないよう、手で口元を覆うようにとアドバイスされています。 しかしこのアドバイスは医学的に誤り。 咳の瞬間のウイルス飛散は抑えられますが、ほとんどのウイルスが手に付着するため、感染を広げてしまうことになるのです。例えば咳をした後で不特定多数の 人が素手で触る会社のドアノブや、エレベーターのボタン、共有パソコンや資料、通勤電車の吊革などを触ると、物を介してウイルスが広がります。
マスクがない場合は、ティッシュペーパーなどで口元を押さえるのが正解です。使用したティッシュペーパーはビニール袋などに入れて、袋の口を結んでから捨てましょう。
また、咳をする時に手で口元を覆うことで、手に付着している他のウイルスを吸い込んでしまうリスクもあります。感染拡大と予防の二重の意味で、手で口元を覆うのはオススメできないのです。
次のような咳エチケットを心がけましょう。
インフルエンザの感染を広げないために、一人一人が、インフルエンザに「かからない」、また、インフルエンザを「うつさない」ための対策をしっかりと行いましょう。
(薬剤科 科長 坂巻 誠)
当院のリハビリテーション室は、運動器リハビリ I、脳血管リハビリ Ⅱ、呼吸器リハビリ II の疾患別施設基準で、理学療法、作業療法、言語聴覚療法を実施しています。常勤PT(理学療法士)4名、非常勤PT1名、常勤OT(作業療法士)2名、常 勤ST(言語聴覚士)1名で患者さんの治療を行なっています。少人数ですが、まとまりがあり信頼関係を築いています。
急性期対応の病院として骨折の手術後、人工関節置換術後などのリハビリや脳卒中急性期のリハビリを重点的に実施しています。また、内科・外科的治療で入院 されている患者さんに対して廃用症候群の予防や改善のためのリハビリも行なっています。さらに緩和ケアの患者さんに対してもリハビリもおこなっています。
医師の指示の下、PT、OT、STの3職種で連携し評価、治療を行います。「起きる・座る・立つ・歩く」などの基本的な動作の練習、「食事・整容・トイ レ・更衣」などの日常生活に必要な動作の練習を行なっています。 病棟では、看護師と情報交換を行い早期離床・早期退院を目指しています。退院後リハビリが必要な場合は、訪問看護ステーションと連携し自宅でのリハビリに 伺います。一方、転院が必要な場合には、地域連携室の相談員と連携を図り、患者さんやご家族の方に情報提供を行なっています。
月2回NST(栄養サポートチーム)が、摂食・嚥下機能の評価や治療計画を立て、リハビリとして摂食機能療法も行なっています。
リハビリテーション室は、マンツーマンでの治療により患者さんと向き合い、信頼関係を築き、ゆったりとした雰囲気の中、自主性を尊重しモチベーションの向上を大切にしています。
(リハビリテーション室主任 若尾 勝)
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