東京都地域周産期母子医療センター ・ 東京都指定二次救急医療機関(内科系・外科系・小児科)
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私たちは「隣人愛」の精神に基づいた医療・保健活動を行い地域社会に貢献します。
賛育会病院では、おもに小学生を対象に「いのちの授業」を行っています。2000年から少しずつ活動を続け、今日に至るまで、のべ8千人の子どもたちに「いのちの大切さ」を伝え続けてきました。
今回は、7年間毎年授業を行ってきた墨田区立両国小学校の授業とその感想を生の声でお伝えしたいと思います。
授業では、自分の命がどうやって産まれてきたのかということを、体験を取り入れながら伝えています。針孔ほどの受精卵から一人の人間として誕生するまでに 子宮内でどう過ごし、産まれたのか、どうやって育ってきたのか、飽きないよう工夫しながら話します。実際に子宮の袋に見立てた毛布から産まれてみる体験も します。最初の産声から数時間は呼吸をするのがとても大変だということをストローを使って体験します。すると、「赤ちゃんてすごい」という思いが湧いてく るようです。子どもたちの感想を一部抜粋してご紹介します。「赤ちゃんがお腹から出る体験をした時、なかなか出られませんでした。赤ちゃんがお腹から出る のは相当難しいんだなと感じました。人が人を産むのは不思議で、すごいと思いました。ぼくのお母さんはぼくのために本当に頑張ってくれたんだと思い感動し ました。そして、人々が幸せに生きられたらいいと思いました。」「今、私たちは生きています。3億分の1の確率で産まれてきました。今もどこかで一つのい のちが失われまたどこかで産まれています。忘れません。家族への感謝を。」「産まれる時、お母さんが頑張ってくれて産まれてから今まで支えてくれた家族に もとても感謝しているので誕生日には、家族に『今まで支えてくれてありがとう』と言おうと思いました。」
子ども達は性と生命に関する話でも真剣に私達の話を聞いてくれ、授業の中の体験も積極的に参加してくれます。また、授業の内容は子ども達にとても印象に残 るようで、「自分は奇跡的な確率でいま存在している」「いのちってすごい」「自分を産んでくれたお母さんに感謝したい」という感想を多くの子ども達が返し てくれます。そして、自分のいのちはもちろん、家族やまわりの友達も大切にしようと思うきっかけになるようです。
また、学校の先生からもお手紙を頂きました。「日々、誕生の瞬間に立ち会っている助産師さんのお話は、私たち教員が伝えるよりもずっと子どもたちの心に響 きます。授業後には『命を大切にしたい』『お母さんに感謝したい』等、様々な感想が出てきました。貴重な経験をありがとうございました。」
いのちの授業は、自尊感情を高めることを目的としています。今後も子どもたちからのキラキラした感想をしっかりと受け止め、活動し続けていきたいと思います。
(島 美奈子)
新たに加わった医師を紹介します。
問1:専門領域 | 循環器一般、不整脈、胸部外科 |
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問2:モットー | 患者さんとともに病気を治す |
問3:趣味・特技 | 旅行、柔道 |
問4:患者様への一言 | 心臓や胸部に不安があれば是非一度御相談下さい。 |
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