賛育会病院
について

病院の理念・基本方針

理念

キリスト教の
「隣人愛」の精神に基づいた
医療・保健活動を行い
地域社会に貢献します。

基本方針

  1. 東京都東部地域における急性期から慢性期までの地域密着病院としての役割をはたします。
  2. 「周産期・小児医療」「成人・老年期地域医療」「終末期医療」を柱としてその充実につとめます。
  3. 地域から信頼される病院であるよう、安全で安心な医療の提供をめざします。

患者さんの権利とお願い

賛育会病院では、キリスト教における「隣人愛」の精神に基づき、1918年の創立以来、地域の皆さまの健康な生活への支援を続けて参りました。今後も患者の皆さまとの間に更に強い絆と深い信頼感を築き、常に最善の医療を提供することを目標として、ここに患者の皆さまの権利に関する宣言を掲げます。

1. 個人として尊重される権利

患者の皆さまには、性別、年齢、国籍、経済的・社会的地位、宗教、信条、障害の有無に係わらず、各々の人格、価値観、身体、生命を尊重される権利があります。

2. 良質な医療を公平に受ける権利

患者の皆さまには、その時代の医療レベルに見合った最善で良質な医療を公平に受ける権利があります。

3. 知る権利

患者の皆さまには、納得できるまで十分に質問し、説明を受け、ご自身の健康状態、病状、診断、予後、経過、及び治療に関する全ての事柄について知る権利があります。同時に、知ることを放棄する権利もあります。

4. 選択の自由と自己決定の権利

患者の皆さまには、十分な情報を得た上で治療方針、転医、転院などをご自身の意思で選択し、決定または拒否する権利があります。

5. 診療情報の提供を受ける権利

患者の皆さまには、ご自身の診療に関する情報の提供を受ける権利があります。

6. プライバシーが守られる権利

患者の皆さまには、診療の過程で得られた個人情報の秘密とプライバシーが守られる権利があります。

患者の皆さまへのお願い

上記宣言の実現に向け、良質な医療を安全かつ効率的に提供するため、患者の皆さまに次のことをお願いいたします。
  1. ご自身の健康に関するありのままの情報の提供
  2. ご自身が受ける医療への積極的な参加
  3. 全ての患者の皆さまが適切な医療を受けるために必要な基本的ルールの遵守

セカンドオピニオンについて

患者の皆さまが、ご自身の診療に関して他の医師の意見を得たいと希望される場合は、お申し出に基づき、ご自身の診療に関する情報を提供いたします。

院長挨拶

賛育会病院 院長 髙本眞一

賛育会病院 院長

髙本眞一

患者さんとともに生きる

それが私たちの使命です

賛育会は105年前の1918年(大正7年)に東京大学YMCA会員により創設されました。その当時お産は助産師の分娩支援により自宅で赤ん坊が生まれていましたが、時には赤ん坊が、あるいは母親が生命をなくすリスクがありました。安全なお産を確立するために東大YMCA会員の河田 茂医師が中心となり、日本初の一般市民のための産院として賛育会産院の創設に努力をいたしました。1930年(昭和5年)には現在の土地に賛育会病院を形成して、その後産婦人科、小児科、内科、外科、整形外科、緩和ケア科、耳鼻科、麻酔科が主に墨田区中心の地域医療として地域の人達の健康を保つことを第一に、全力を尽くしてまいりました。

私は約50年前に東大YMCA寮で生活し、東大を卒業してから心臓血管外科医として患者さんの生命を大切にし、ともに生きる精神で頑張ってきました。心臓血管外科は医療の中で生命と一番かかわりがある領域でしたので、生命に関してはできるだけ大切にしたいと考えており、精神的にも「ともに生きる」精神が愛の精神も含めて大切なものと感じておりました。2021年4月より賛育会病院の院長となりましたので、「ともに生きる」精神を病院内の職員皆で大切にして、患者さんとともに生きることを求めたいと考えています。

賛育会のミッションはキリスト教の隣人愛が主になっており、医療において大切なことは生命を持った患者さんを大切にして、ともに生きる精神でできるだけ頑張ることが隣人愛と考えられます。患者さんも医師も生命を自らの願いで受けたのではなく、神の意向で生命をもらったと考えられ、生命をもらったすべての人達と同じ人格としてともに生きることが大切だと感じています。医療は最近ずいぶん進歩してまいりましたが、生命の真理のすべてを理解しているわけではなく、患者の生き方から生命の真理の実状を知り、病態からの脱脚ができるようによりよい医療をこなすことが大切と考えています。

賛育会病院は地域の皆さまとともに生きることが大切と考えていますし、医療者も医療の技術だけでなく、患者さんの気持ちとともに生きることができるように頑張りたいと思います。